競馬の馬券には、ボックス・流し・フォーメーションなど、さまざまな買い方があります。
その中でも、信頼できる馬を中心にして、相手候補へ組み合わせを広げる買い方が「流し」です。
流し買いは、軸馬を決めることでボックスより購入点数を抑えやすく、自分の予想を買い目へ反映しやすい特徴があります。
一方で、軸馬が外れると、相手に選んだ馬が好走しても馬券は的中しません。そのため、流しでは相手選び以上に軸馬の選び方が重要です。
この記事では、流し買いの仕組みや点数、ボックスとの違いに加え、軸馬を選ぶ基準、流しが向くレースと避けたいレースまで詳しく解説します。
この記事でわかること
競馬の流し買いとは?
流し買いとは、軸となる馬を決め、その馬と複数の相手馬を組み合わせて購入する方法です。
たとえば馬連で5番を軸にし、相手に1番・3番・7番・10番を選んだ場合は、次の4点を購入します。
馬連1頭軸流しの例
軸馬を含まない「1番-3番」や「3番-7番」などの組み合わせは購入されません。
そのため、選んだ馬同士をすべて購入するボックスよりも、不要と考える組み合わせを減らしやすくなります。
うまメモPOINT
流し買いは、単に点数を減らす方法ではありません。「この馬は馬券に絡む可能性が高い」という予想を中心にして、必要な相手だけを選ぶ買い方です。
軸馬と相手馬の違い
流し買いを理解するには、軸馬と相手馬の役割を分けて考えることが大切です。
| 項目 | 役割 | 選ぶときの考え方 |
|---|---|---|
| 軸馬 | すべての買い目に含める中心馬 | 今回の条件で大きく崩れにくいかを重視する |
| 相手馬 | 軸馬と組み合わせる候補 | 好走する可能性がある馬を予算内で選ぶ |
軸馬は、必ずしも1着になると予想した馬とは限りません。
たとえばワイドや三連複では、勝ち切れなくても3着以内へ安定して入りそうな馬を軸にする考え方があります。
一方、馬単や三連単で1着固定にする場合は、馬券圏内へ入るだけでなく、勝ち切る可能性まで考える必要があります。
流し買いとボックス買いの違い
流しとボックスの大きな違いは、軸馬を固定するかどうかです。
| 比較項目 | 流し | ボックス |
|---|---|---|
| 軸馬 | 決める | 決めない |
| 購入する組み合わせ | 軸馬を含む組み合わせ | 選んだ馬同士の全組み合わせ |
| 点数 | 抑えやすい | 頭数が増えると多くなりやすい |
| 向いている予想 | 中心となる馬が決まっている | 上位候補はいるが中心馬を決めきれない |
| 主な弱点 | 軸馬が外れるとすべて不的中 | 不要な組み合わせも含まれやすい |
「この馬は来そう」と中心馬を決められる場合は流し、「どの馬が中心になるかは分からないが、候補は絞れている」という場合はボックスが向いています。
流し買いとフォーメーションの違い
フォーメーションは、着順や役割ごとに馬を分けて組み合わせる買い方です。
| 買い方 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 流し | 軸馬を決めて相手へ広げる | 中心馬がはっきりしている |
| ボックス | 選んだ馬の全組み合わせを購入する | 候補馬の優先順位を決めきれない |
| フォーメーション | 1着・2着・3着など役割ごとに馬を分ける | 着順ごとの候補を具体的に予想できる |
流しより細かく買い目を調整したい場合は、フォーメーションが選択肢になります。
流し買いのメリット
ボックスより点数を抑えやすい
流しでは、軸馬を含まない組み合わせを購入しません。
軸馬が明確なレースであれば、ボックスより少ない点数で必要な組み合わせを押さえられる場合があります。
予想の中心を明確にできる
流しでは、すべての買い目に軸馬が入ります。
「この馬を中心に考えたい」という予想を、そのまま馬券へ反映できるのが特徴です。
相手候補を広げやすい
軸馬を固定することで、相手に人気馬だけでなく穴馬を加える方法もあります。
ただし、相手を増やしすぎると点数も増えるため、根拠のある馬だけを選ぶことが大切です。
流し買いのデメリット
軸馬が崩れると全滅する
相手に選んだ馬が上位へ来ても、軸馬が的中条件を満たさなければ馬券は外れます。
流しでは、相手選びより先に「本当にこの馬を軸へ固定してよいか」を考える必要があります。
人気馬だから安全とは限らない
人気馬は多くの支持を集めていますが、距離、馬場、展開、枠順などに不安があれば、軸として危険な場合があります。
人気順だけではなく、今回の条件で力を発揮できるかを確認しましょう。
相手を増やすほど購入金額も増える
流しはボックスより点数を抑えやすいものの、相手を広げれば購入点数は増えます。
「念のため」と相手を追加し続けると、的中しても利益が残らない場合があります。
うまメモの実践メモ
流しで最も注意しているのは、相手を何頭選ぶかよりも、軸馬を固定する根拠が十分にあるかです。
相手候補が好走しても軸馬が崩れればすべて不的中になるため、人気や実績だけではなく、今回の距離・馬場・展開に大きな不安がないかを確認します。
軸馬の不安を説明できないまま「人気だから大丈夫」と考えている場合は、流しではなくボックスや見送りも検討しています。
うまメモ流|流し買いを使う判断基準
うまメモでは、次の条件がそろっているかを確認してから流し買いを検討します。
うまメモ流チェックポイント
特に重視するのは、「軸馬が来る理由」だけでなく「軸馬が崩れるとしたら何が原因か」まで考えることです。
出遅れ、距離不安、馬場不適性、同型馬との競り合いなど、複数の不安が残る場合は軸として固定しない方が安全です。
流し買いの軸馬はどう選ぶ?
軸馬を選ぶ際は、着順や人気だけではなく、今回の条件で安定して力を出せそうかを確認します。
| 確認項目 | 見るポイント | 注意点 |
|---|---|---|
| 近走内容 | 着順・着差・レース内容が安定しているか | 着順だけで評価しない |
| 距離適性 | 今回と同じ距離や近い距離で好走しているか | 距離変更がある場合は慎重に見る |
| コース適性 | 同じ競馬場や似た形状で実績があるか | 実績が少ない場合は断定しない |
| 馬場状態 | 当日の良・稍重・重・不良に対応できそうか | 天候による変化も確認する |
| 脚質と展開 | 得意な位置で無理なく運べそうか | 同じ脚質の馬が多いと展開が厳しくなる |
| 相手関係 | 今回のメンバーで能力上位と評価できるか | 人気や知名度だけで決めない |
| 状態 | 調教やパドックで大きな不安がないか | 当日の状態変化にも注意する |
馬券によって軸の条件は変わる
ワイドや三連複では、勝ち切れなくても3着以内へ安定して入りそうな馬を軸にできます。一方、馬単や三連単で1着固定にする場合は、勝ち切る展開まで具体的に考える必要があります。
流し買いの相手馬はどう選ぶ?
相手馬は、単に人気順で選ぶのではなく、軸馬と一緒に好走する可能性があるかを考えます。
相手馬を選ぶときの確認事項
相手を増やす際は、「不安だから追加する」のではなく、追加する根拠を説明できる馬だけを残しましょう。
流し買いの点数はどう決まる?
1頭軸の馬連・ワイド流しでは、相手馬の頭数がそのまま購入点数になります。
| 相手馬の頭数 | 馬連・ワイド1頭軸流し | 100円ずつ購入した場合 |
|---|---|---|
| 3頭 | 3点 | 300円 |
| 4頭 | 4点 | 400円 |
| 5頭 | 5点 | 500円 |
| 6頭 | 6点 | 600円 |
| 7頭 | 7点 | 700円 |
三連複や三連単では、軸の置き方や相手頭数によって点数の計算方法が異なります。
購入画面に表示される合計点数と購入金額を確認してから確定しましょう。
流し買いが使える馬券の種類
| 馬券の種類 | 流し買い | 主な使い方 |
|---|---|---|
| 単勝 | できない | 1頭のみを選ぶ馬券 |
| 複勝 | できない | 1頭のみを選ぶ馬券 |
| ワイド | できる | 軸馬と相手馬が所定の着順以内 |
| 馬連 | できる | 軸馬と相手馬が1着・2着 |
| 馬単 | できる | 軸馬を1着または2着へ固定する |
| 三連複 | できる | 1頭軸または2頭軸から相手へ流す |
| 三連単 | できる | 着順ごとに軸を固定して相手へ流す |
馬券別|流し買いの使い方
ワイド流し
軸馬と相手馬が、ワイドの的中範囲へ入れば的中します。
勝ち切れるかは分からなくても、安定して上位に入りそうな馬を軸にしやすい買い方です。
馬連流し
軸馬と相手馬が1着・2着に入れば、順番を問わず的中します。
上位2頭の一方は決まっているものの、もう一方を複数から選びたい場合に使えます。
馬単流し
軸馬を1着または2着へ固定し、相手馬へ流します。
1着固定では軸馬が勝ち切る必要があるため、馬連より厳しい条件になります。
三連複流し
1頭軸または2頭軸を決めて、相手馬へ組み合わせを広げます。
3頭の順番は問われませんが、軸にした馬はすべて的中条件を満たす必要があります。
三連単流し
1着・2着・3着のいずれかへ軸馬を固定し、残りの着順へ相手馬を流します。
順番まで的中させる必要があるため、流しの中でも難易度が高い買い方です。
ケース別|流し買いが向くレース・向かないレース
| レースの状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 信頼できる中心馬が1頭いる | 流し向き | 軸を含まない組み合わせを省ける |
| 軸馬は決まるが相手候補が複数いる | 流し向き | 相手を広げながら中心馬を固定できる |
| 本命候補が複数いて優先順位を決められない | ボックスも候補 | 1頭へ固定する根拠が弱い |
| 人気馬に距離や馬場の大きな不安がある | 流しには不向き | 軸が崩れると買い目がすべて外れる |
| 展開が読みにくく大混戦になりそう | 慎重に判断 | 中心馬を決めるのが難しい |
| 軸馬も相手馬も絞れない | 見送り候補 | 点数が増え、流しの利点が薄れる |
初心者が流し買いで失敗しやすいポイント
流し買いで避けたい失敗
人気馬を無条件で軸にする
1番人気でも、今回の条件が合わなければ馬券圏外になる可能性があります。
人気は判断材料の一つにとどめ、距離・コース・馬場・展開を確認しましょう。
相手を削れずに増やし続ける
相手候補を追加するほど的中範囲は広がりますが、購入金額も増えます。
買い目ごとの想定配当も確認し、的中しても利益が残りにくい組み合わせは見直しましょう。
軸馬を決められないのに流しを使う
流しは、中心となる馬が明確なときに使いやすい買い方です。
複数の馬で迷っている場合は、無理に軸を作らず、ボックスやフォーメーションを検討する方法もあります。
流し買いがおすすめな人
反対に、軸馬を決める根拠が弱い場合や、上位候補の評価が接近している場合は、流し以外の買い方も検討しましょう。
流し買いに関するよくある質問
Q. 流し買いとは何ですか?
A. 軸馬を決め、その馬と複数の相手馬を組み合わせて購入する方法です。
軸馬を含まない組み合わせを買わないため、ボックスより点数を抑えやすい特徴があります。
Q. 流しとボックスはどちらがおすすめですか?
A. 中心馬が決まっている場合は流し、中心馬を決めきれない場合はボックスが向いています。
買い方を先に決めるのではなく、自分の予想内容に合う方を選びましょう。
Q. 流し買いは初心者でもできますか?
A. はい。軸馬と相手馬の役割を理解すれば初心者でも利用できます。
最初は、大きく崩れにくいと判断した馬を軸にし、相手を3〜5頭程度まで絞った少点数の買い方から試すと理解しやすくなります。
Q. 流し買いで一番大切なことは何ですか?
A. 軸馬を固定する根拠が十分にあるか確認することです。
相手選びが正しくても、軸馬が的中条件を満たさなければ馬券は外れます。
Q. 1番人気を軸にすれば安全ですか?
A. 1番人気でも安全とは限りません。
距離、馬場、展開、枠順、状態などを確認し、今回の条件でも安定して走れそうかを判断しましょう。
Q. 軸馬が2頭いる場合はどうすればよいですか?
A. 三連複などでは2頭軸流しを利用できます。
ただし、2頭とも的中条件を満たす必要があります。2頭を固定する根拠が弱い場合は、1頭軸やボックス、フォーメーションも比較しましょう。
Q. うまメモではどのような馬を軸候補にしますか?
A. 人気だけでなく、今回の条件で大きく崩れにくいと判断できる馬を軸候補にします。
近走内容、距離・コース適性、馬場状態、脚質、展開、当日の状態などを確認し、軸馬が負ける要因も考えてから固定します。
Q. 相手は何頭までがおすすめですか?
A. 一律の正解はありませんが、初心者は3〜5頭程度から検討すると点数を把握しやすくなります。
重要なのは頭数そのものではなく、各相手馬を追加する理由があり、合計購入額が予算内に収まっていることです。
まとめ
流し買いとは、軸馬を決め、その馬から複数の相手馬へ組み合わせを広げる買い方です。
流し買いで重要なのは、相手を多く選ぶことではなく、軸馬を固定する理由を説明できることです。
今回の距離・コース・馬場・展開などを確認し、軸馬に大きな不安がないと判断できたレースで活用しましょう。

























