3連複で万馬券を狙うなら、1番人気を外したほうがいいのでしょうか。それとも、1番人気を軸にしても相手次第で高配当に届くのでしょうか。
今回は、2026年1月4日から9月27日までのJRA全2,610レースを集計しました。3連複の万馬券に単勝1番人気が含まれた割合を、1万円未満のレースと比べます。さらに、1番人気と一緒に入った相手2頭の人気順まで調べました。
先に結果をまとめると
万馬券809レース中、288レースに1番人気。
割合は35.6%。約3回に1回は、1番人気を含む万馬券でした。
この記事で分かること
- ✅ 万馬券に1番人気が入った割合
- ✅ 1万円未満のレースとの違い
- ✅ 相手2頭の人気と、配当別の傾向
- ✅ 出現率から分かることと、回収率の検証が必要なこと
「1番人気を含む万馬券が出た」という結果と、「その買い方で利益が出る」という結果は別です。この違いも、数字と一緒に整理していきます。
今回の集計条件|2026年JRAの全2,610レース
ここでいう万馬券は、3連複の確定払戻金が100円あたり10,000円以上の的中組です。人気順は各馬の最終単勝人気を使っています。複勝の人気順や、3連複の組み合わせ自体の人気順とは区別しました。
| 項目 | 集計条件 |
|---|---|
| 対象期間 | 2026年1月4日~9月27日 |
| 対象 | JRAの平地・障害競走。地方競馬・海外競馬は含めない |
| 対象レース数 | 2,610レース(実施された全レース) |
| 万馬券の基準 | 3連複の100円あたり確定払戻金が10,000円以上 |
| 1番人気の定義 | レース結果の最終単勝人気が1位の馬 |
| データ取得・集計日 | 2026年9月30日 |
中止・代替開催をどう扱った?
実施された日付と競馬場、レース番号を照合しています。対象は82日、競馬場ごとに数えると218開催日分。通常の12レースずつで計算した2,616レースから、中止された6レースを除いた2,610レースと、取得件数が一致しました。
- 2月7日・東京8~12R:中止のため5レースを除外。
- 2月8日・小倉4R:中止のため1レースを除外。
- 2月8日の東京・京都、9月21日の中山:実施された代替開催日で集計し、中止日との二重計上を防止。
同着があるため、レース数と的中組数を分ける
3連複の的中組が複数になったレースは7件ありました。そのため、レース数は2,610、的中組数は2,617です。
前半の比較は「レース」を単位にします。万馬券の的中組が一つでもあれば万馬券側へ分類し、その万馬券の組に1番人気が含まれていれば「1番人気あり」とします。すべて1万円未満なら比較側へ分類し、いずれかの的中組に1番人気があれば「あり」とします。後半の相手人気・配当別集計は「的中組」を単位にします。
同着の注意点:5月10日・新潟7R
このレースの3連複は1-10-14=27,730円と10-14-15=3,240円の2組。1番人気の15番は後者にだけ含まれます。したがって本記事では「万馬券側・1番人気なし」の1レースとして数えました。1番人気が3着以内にいたことと、万馬券の的中組にいたことを混同しないためです。
集計では、各的中組の馬番を着順表へ対応させて単勝人気を取得し、日付・競馬場・レース番号の欠落や重複、組み合わせの馬番と払戻件数の整合性を確認しました。主要な集計値は別の計算でも一致しています。データ元とJRA公式で確認した範囲は、記事末尾にまとめています。
万馬券に1番人気が入った割合は35.6%
3連複の万馬券が出たのは809レース。そのうち、1番人気を含む万馬券が出たのは288レース(35.6%)でした。残る521レース(64.4%)では、万馬券の的中組に1番人気が含まれていません。
| 配当区分 | レース数 | 1番人気あり | 1番人気なし | ありの割合 |
|---|---|---|---|---|
| 万馬券(10,000円以上) | 809 | 288 | 521 | 35.6% |
| 比較側(全的中組が10,000円未満) | 1,801 | 1,437 | 364 | 79.8% |
1万円未満の比較側では、1,801レース中1,437レースに1番人気が入り、割合は79.8%。万馬券側との差は44.2ポイントありました。
1番人気を含む割合
万馬券:288 / 809レース(35.6%)
1万円未満:1,437 / 1,801レース(79.8%)
「万馬券の約3分の1」と「全レースの約1割」は同じ結果
分母を変えると、数字の意味も変わります。万馬券が出たレースだけを見ると35.6%ですが、対象全レースで見ると、1番人気を含む万馬券は288 / 2,610=11.0%。万馬券そのものの出現割合は809 / 2,610=31.0%でした。
35.6%は「これから1番人気を軸に買ったときの的中率」ではありません。万馬券になったレースを、結果から振り返った割合です。
1番人気を軸にしても高配当は出る。ただし相手が重要
今回のデータでは、1番人気を含む万馬券が288レースありました。1番人気を含む組み合わせでも高配当は出ています。一方で、万馬券の過半数は1番人気を含まない組でした。どちらか一方の結果だけを見て、毎回の軸を決めるのは難しいところです。
1番人気入りの万馬券|相手2頭は何番人気?
1番人気を含む万馬券の的中組は288組。この288組では、同着によって同じレースから該当組が複数出たケースはなく、レース数と組数が一致しました。
相手を「2~5番人気」と「6番人気以下」に分けると、次のようになりました。ここで「6番人気以下」は、6・7・8番人気……のように人気順位が6位以降の馬を指します。
| 相手2頭の組み合わせ | 的中組数 | 288組に占める割合 |
|---|---|---|
| 相手2頭とも2~5番人気 | 0 | 0.0% |
| 相手1頭だけ6番人気以下 | 170 | 59.0% |
| 相手2頭とも6番人気以下 | 118 | 41.0% |
| 合計 | 288 | 100.0% |
今回の288組は、すべて相手に6番人気以下の馬を含む
「1番人気+相手1頭が2~5番人気+もう1頭が6番人気以下」が170組。「1番人気+相手2頭とも6番人気以下」が118組でした。相手2頭を2~5番人気だけでまとめた万馬券は、今回の対象期間では0組です。
ただし、0組だったという結果から「上位人気同士では絶対に万馬券にならない」とは言えません。払戻金は組み合わせへの投票状況で変わります。今回の期間に確認できた結果として読み取ってください。
相手1頭が2~5番人気だった形が59.0%
1番人気入りの万馬券では、相手2頭とも6番人気以下だった形が41.0%。相手のうち1頭は2~5番人気だった形が59.0%でした。高配当の組み合わせを振り返る際には、相手2頭の人気を別々に見ると、決着の形をより具体的に把握できます。
相手人気の組み合わせで最多は「7番人気+8番人気」
相手2頭の人気順をそのまま組み合わせると、最多は7番人気+8番人気の13組でした。以下は件数の多い上位10パターンです。表は相手2頭だけを示しており、どの行にも別に1番人気が含まれています。
| 相手2頭の単勝人気 | 的中組数 | 288組に占める割合 |
|---|---|---|
| 7番人気 + 8番人気 | 13 | 4.5% |
| 4番人気 + 10番人気 | 11 | 3.8% |
| 5番人気 + 9番人気 | 10 | 3.5% |
| 2番人気 + 12番人気 | 10 | 3.5% |
| 6番人気 + 8番人気 | 10 | 3.5% |
| 4番人気 + 11番人気 | 9 | 3.1% |
| 8番人気 + 11番人気 | 8 | 2.8% |
| 5番人気 + 11番人気 | 8 | 2.8% |
| 9番人気 + 10番人気 | 8 | 2.8% |
| 2番人気 + 11番人気 | 8 | 2.8% |
8組のパターンは複数あり、上位10行の境界に同数があります。同数内の掲載順に優劣はありません。最多の13組でも全体の4.5%であり、この組み合わせだけに絞ればよいという結果ではありません。
実際の例:6月13日・阪神3Rは1・4・11番人気
| 着順 | 馬番・馬名 | 最終単勝人気 |
|---|---|---|
| 1着 | 10番 フェルギナス | 1番人気 |
| 2着 | 1番 ホワイトフレイムス | 4番人気 |
| 3着 | 9番 フェブリノ | 11番人気 |
3連複は1-9-10、16,990円。1番人気と4番人気に、11番人気が加わった万馬券でした。勝った馬の単勝払戻は320円でも、3頭の組み合わせでは万馬券になっています。
このレースのフェブリノは、複勝の払戻欄では10番人気ですが、着順表の単勝人気は11番人気。今回の集計では後者を使っています。
配当が大きくなるほど、1番人気を含む割合は低かった
万馬券の的中組全810組を、配当別に分けました。ここでは同着の2組をそれぞれ数えるため、前半の809レースとは合計が異なります。
| 3連複の払戻金 | 的中組数 | 1番人気あり | ありの割合 |
|---|---|---|---|
| 1万~3万円未満 | 486 | 208 | 42.8% |
| 3万~10万円未満 | 229 | 67 | 29.3% |
| 10万円以上 | 95 | 13 | 13.7% |
1万~3万円未満では42.8%、3万~10万円未満では29.3%、10万円以上では13.7%でした。今回の期間では、高い配当帯ほど1番人気を含む割合が低くなっています。ただし、10万円以上でも1番人気を含む組は13組ありました。
この結果を、買い目を考えるときにどう使う?
1番人気を残すかは、相手候補とセットで考える
今回の1番人気入りの万馬券は、すべて相手に6番人気以下を含んでいました。1番人気を軸に高配当を考えるなら、相手候補の中に、人気は低くても条件が合いそうな馬がいるかを検討する視点につながります。
例えば、距離やコースの実績、前走の不利、展開と脚質の相性を確認する、といった見方です。ただし、これらの条件が利益につながるかは今回検証していません。人気順だけで穴馬を選ぶ根拠にもなりません。
最終人気で分かることと、購入時点で分かること
この記事の人気順は、レース結果に掲載された最終単勝人気です。購入時点の人気順とは異なる場合があります。事前に「1番人気を軸にする」と決めても、締切までの投票でその馬が2番人気になることがあります。
そのため、この記事の数字を買い方の検証へつなげるなら、何分前の人気順を使うかも決める必要があります。最終人気の結果から、購入時点で同じ組み合わせを選べたと見なすことはできません。
この集計から判断できる範囲
| 確認できたこと | 今回の集計だけでは判断できないこと |
|---|---|
| 万馬券になったレースの35.6%で、万馬券の組に1番人気が入った | 1番人気を軸にすれば35.6%の確率で万馬券が当たるか |
| 1番人気入りの万馬券は、今回の期間では相手に6番人気以下を含んだ | 6番人気以下を加えると、購入額に対して有利になるか |
| 相手の7番人気+8番人気が最多13組だった | 今後もその人気の組み合わせを選ぶのが有効か |
配当区分で1番人気を含む割合が違っても、その差だけで「1番人気を外したことが高配当の原因」とは判断できません。出走頭数、各馬の単勝オッズ、3連複への投票状況などを調整した比較は行っていません。
相手を広げる前に、購入点数を確認する
1頭を軸にして相手5頭へ流すと、3連複は5×4÷2=10点。相手10頭へ広げると10×9÷2=45点です。1点100円なら1レースの購入額は、それぞれ1,000円と4,500円になります。
穴馬を足すことで的中組を拾える可能性は増えますが、購入額も増えます。「1番人気+穴馬の万馬券が多く見つかった」だけでは、点数を増やした購入が有利かどうかは分かりません。
回収率の検証には、外れたレースも必要
回収率は払戻総額 ÷ 購入総額 × 100で計算します。購入するレース、軸の選び方、相手の条件、点数、1点の金額を事前に決め、的中と不的中の両方を数える必要があります。この記事では購入ルールを設定していないため、回収率や利益が出る買い方は示していません。
月・競馬場別の内訳
集計の内訳も掲載します。月や競馬場ごとの割合は、出走頭数やレース条件の違いを調整していません。開催ごとの件数確認に使える表であり、競馬場の買いやすさを順位付けしたものではありません。
月別の集計を見る
| 月 | 全レース | 万馬券 | 1番人気入り万馬券 | 万馬券内の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 276 | 71 | 25 | 35.2% |
| 2月 | 282 | 85 | 34 | 40.0% |
| 3月 | 300 | 96 | 35 | 36.5% |
| 4月 | 264 | 79 | 32 | 40.5% |
| 5月 | 336 | 115 | 41 | 35.7% |
| 6月 | 264 | 83 | 30 | 36.1% |
| 7月 | 288 | 90 | 27 | 30.0% |
| 8月 | 360 | 117 | 43 | 36.8% |
| 9月(27日まで) | 240 | 73 | 21 | 28.8% |
競馬場別の集計を見る
| 競馬場 | 全レース | 万馬券 | 1番人気入り万馬券 | 万馬券内の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 中京 | 216 | 71 | 24 | 33.8% |
| 中山 | 408 | 115 | 43 | 37.4% |
| 京都 | 324 | 101 | 35 | 34.7% |
| 函館 | 144 | 51 | 14 | 27.5% |
| 小倉 | 239 | 86 | 27 | 31.4% |
| 新潟 | 240 | 75 | 25 | 33.3% |
| 札幌 | 168 | 56 | 23 | 41.1% |
| 東京 | 307 | 92 | 39 | 42.4% |
| 福島 | 168 | 51 | 13 | 25.5% |
| 阪神 | 396 | 111 | 45 | 40.5% |
まとめ|1番人気入りの万馬券は35.6%、相手人気に特徴があった
- ✅ 全2,610レース中、3連複の万馬券は809レース。
- ✅ 万馬券に1番人気を含んだのは288レース、35.6%。
- ✅ 1万円未満の比較側では1番人気を含む割合が79.8%。
- ✅ 1番人気入りの万馬券288組は、すべて相手に6番人気以下を含む。
- ✅ 相手1頭だけ6番人気以下が59.0%、相手2頭とも6番人気以下が41.0%。
- ✅ 出現割合だけでは、利益や回収率は判断できない。
1番人気を軸にしても万馬券は出ています。その一方で、今回のデータでは相手2頭を上位人気だけでまとめた万馬券はありませんでした。軸にする馬の評価、相手の候補、購入点数を一緒に整理する際の材料にしてください。
データと参考資料
集計・記事作成:うまメモ。データ取得・集計日:2026年9月30日。全件集計のデータ元はnetkeibaの結果・払戻情報です。各的中組の馬番と着順表の最終単勝人気を対応させて集計し、開催一覧との件数一致と内部整合性を確認しました。JRA公式で確認したのは、記事の掲載例と中止・代替開催です。全2,610レースをJRA公式と個別に二重照合したものではありません。割合は小数第1位に丸めています。2026年の途中経過であり、年間確定値や将来の的中確率ではありません。
- netkeiba:レース結果・払戻情報/競馬データベース(全件集計のデータ元)
- JRA:2026年6月13日・阪神3Rの結果
- JRA:2026年5月10日・新潟7Rの結果(同着)
- JRA:2月7日・東京8R以降の取りやめ/2月8日の開催中止・小倉4R取りやめ
- JRA:2月10日の東京・京都代替開催/9月22日の中山代替開催
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