チャンピオンズカップについて

中京競馬場・ダート1800mコースが舞台のGⅠ・3歳以上定量戦です。

日本競馬において最高峰のダート王決定戦として定着しており、真のダート王者に輝くのはどの馬か、注目の一戦です。

 

それでは、チャンピオンズカップの各種データを見ていきましょう。

 

 

前提条件

例年、チャンピオンズカップは中京競馬場で行われていますが、過去10年を遡ると2013年までは「ジャパンカップダート」というレース名で阪神競馬場にて行われていました。ですので、該当する3年は除外して、過去7年間のデータで検証します。

 

 

コースの特徴

まずは、チャンピオンズカップが行われるコースを確認しましょう。コースの特徴を知ることは馬券を的中させるための必須条件です。下記より確認してみてください。

 

 

 

負担重量について

負担重量に関しては「定量 （3歳56kg・4歳以上57kg・牝馬2kg減）」となっています。

 

 

【過去7年分】単勝人気別成績

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
1人気	1-3-0-3/7	14.3%	57.1%	57.1%
2人気	2-0-0-5/7	28.6%	28.6%	28.6%
3人気	0-2-3-2/7	0.0%	28.6%	71.4%
4人気	1-0-0-6/7	14.3%	14.3%	14.3%
5人気	0-0-1-6/7	0.0%	0.0%	14.3%
6人気	1-0-0-6/7	14.3%	14.3%	14.3%
7人気	0-0-0-7/7	0.0%	0.0%	0.0%
8人気	1-2-0-4/7	14.3%	42.9%	42.9%
9人気	0-0-1-6/7	0.0%	0.0%	14.3%
10人気	0-0-2-5/7	0.0%	0.0%	28.6%
11人気	0-0-0-7/7	0.0%	0.0%	0.0%
12人気	1-0-0-6/7	14.3%	14.3%	14.3%
13人気	0-0-0-7/7	0.0%	0.0%	0.0%
14人気	0-0-0-7/7	0.0%	0.0%	0.0%
15人気	0-0-0-7/7	0.0%	0.0%	0.0%
16人気	0-0-0-4/4	0.0%	0.0%	0.0%

【過去7年間】の単勝人気別成績は、上記表の通りです。1人気が【1-3-0-3】で2018年のルヴァンスレーヴが勝利をあげ、連対率でトップの成績をおさめています。以下、2人気が2勝、4・6・8・12人気が各1勝ずつあげています。(12人気での勝利馬は2015年のサンビスタです)

上位3人気の馬が連対できなかった年はありませんが、2019年のような上位3人気で決まるのはレアケースです。この年以外の6回は8人気以下の馬が必ず馬券に絡んでおり、伏兵の台頭には十分注意が必要です。

配当面では、過去7年で3連単10万円以上が3回もあり、波乱が十分に考えられるレースと言えます。

 

 

【過去7年分】枠順別成績

枠番	着別度数	勝率	連対率	複勝率
	0-2-2-8/12	0.0%	16.7%	33.3%
	2-2-1-9/14	14.3%	28.6%	35.7%
	1-0-1-12/14	7.1%	7.1%	14.3%
	1-0-0-13/14	7.1%	7.1%	7.1%
	2-0-1-11/14	14.3%	14.3%	21.4%
	1-1-1-11/14	7.1%	14.3%	21.4%
	0-2-1-11/14	0.0%	14.3%	21.4%
	0-0-0-13/13	0.0%	0.0%	0.0%

枠順別成績は、サンプルが少ないので何とも言えませんが、まず注目すべきなのが枠で、最多タイの2勝をあげ、勝率・連対率・複勝率全てにおいてトップの成績であり、このレースにおいては相性の良い枠と言えます。隣の枠も複勝率が高いことから、内枠が狙い目と言えるでしょう。

なお、枠番別で見ると枠、馬番別で見ると[3番]・[6番]・[7番]・[10番]・[14番]・[15番]・[16番]は過去7年で一度も3着内に入っておらずかなりの不振傾向にあります。

また、中京ダート1800m全レースの枠順成績(過去10年分)について詳しく書いている記事もありますので、下記より確認してみてください。

 

 

 

【過去7年分】脚質別成績

脚質	着別度数	勝率	連対率	複勝率
逃げ	0-0-3-5/8	0.0%	0.0%	37.5%
先行	4-3-2-17/26	15.4%	26.9%	34.6%
差し	1-2-1-34/38	2.6%	7.9%	10.5%
追込	2-2-1-32/37	5.4%	10.8%	13.5%

狙っていきたい脚質は「先行馬」です。過半数の4勝をあげ、勝率・連対率においてトップの成績で馬券に絡みやすい脚質となっています。

コースの特徴としては「上り坂の途中からスタートするため、ペースは落ち着きやすく、逃げ・先行馬が残るケースが多い。スピードの落ちにくいスパイラルカーブのため、前残りになりやすいのは確かだが、直線が長く、急勾配の坂が存在するため、ハイペースで止まった逃げ馬を持続力のある先行馬、差し馬が抜け出すパターンもある。また、直線の急坂を2度上るため、スタミナ・持続力が必要である。」となっており、立ち回りやすい好位のポジションを取れる先行力のある馬を狙っていきたいですね。

 

 

【過去7年分】前走レース別成績

レース名	着別度数	勝率	連対率	複勝率
JBCクラシック(GⅠ)	3-1-2-24/30	10.0%	13.3%	20.0%
マイルCS南部杯(GⅠ)	2-2-1-4/9	22.2%	44.4%	55.6%
日本テレビ盃(GⅡ)	1-0-0-1/2	50.0%	50.0%	50.0%
JBCレディスクラシック(GⅠ)	1-0-0-2/3	33.3%	33.3%	33.3%
みやこS(GⅢ)	0-2-2-21/25	0.0%	8.0%	16.0%
武蔵野S(GⅢ)	0-2-0-20/22	0.0%	9.1%	9.1%
エルムS(GⅢ)	0-0-1-1/2	0.0%	0.0%	50.0%
JBCスプリント(GⅠ)	0-0-1-1/2	0.0%	0.0%	50.0%
その他のレース	0-0-0-14/14	0.0%	0.0%	0.0%

前走レース別成績で見ると、出走数最多のJBCクラシック組が【3-1-2-24】で最多の3勝をあげ複勝率20.0%と、出走数の多い3レースの中では最も高い数字となっています。

マイルCS南部杯組はかなり好相性なので、該当馬がいれば要チェックと言えます。

 

 

【過去7年分】前走人気別成績

前走人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
1人気	2-1-3-17/23	8.7%	13.0%	26.1%
2人気	2-3-1-11/17	11.8%	29.4%	35.3%
3人気	1-2-1-13/17	5.9%	17.6%	23.5%
4人気	1-1-1-8/11	9.1%	18.2%	27.3%
5人気	1-0-1-4/6	16.7%	16.7%	33.3%
6〜9人気	0-0-0-23/23	0.0%	0.0%	0.0%
10人気〜	0-0-0-8/8	0.0%	0.0%	0.0%

※前走海外出走馬は除く

前走人気別成績で見ると、前走5人気以内だった馬は【7-7-7-53】で過去7年の3着以内馬全てがこれに該当しています。

当然ですが、前走6人気以下だった馬に好走馬はいないので、ひとまずここを基準に線引きすると分かりやすいかもしれません。

 

 

【過去7年分】前走着順別成績

前走着順	着別度数	勝率	連対率	複勝率
1着	2-3-1-25/31	6.5%	16.1%	19.4%
2着	1-0-2-7/10	10.0%	10.0%	30.0%
3着	2-2-1-12/17	11.8%	23.5%	29.4%
4着	1-0-0-8/9	11.1%	11.1%	11.1%
5着	1-0-0-12/13	7.7%	7.7%	7.7%
6〜9着	0-2-1-12/15	0.0%	13.3%	20.0%
10着〜	0-0-2-12/14	0.0%	0.0%	14.3%

前走着順別成績で見ると、前走3着以内だった馬は【5-5-4-44】で過去7年の3着以内馬21頭中14頭がこれに該当しており、複勝率24.1%と好成績。

対して、前走4着以下だった馬は【2-2-3-44】で複勝率13.7%とそこそこの差が生まれているので、前走人気別成績と同じように、ここを基準に線引きすると分かりやすいかもしれません。

 

 

【過去7年分】前走距離別成績

前走距離	着別度数	勝率	連対率	複勝率
ダート1200m	0-0-1-1/2	0.0%	0.0%	50.0%
ダート1600m	2-4-1-24/31	6.5%	19.4%	22.6%
ダート1800m	2-2-2-25/31	6.5%	12.9%	19.4%
ダート2000m	2-0-1-23/26	7.7%	7.7%	11.5%
ダート2100m	1-1-0-4/6	16.7%	33.3%	33.3%
その他	0-0-2-11/13	0.0%	0.0%	15.4%

前走距離別成績で見ると、前走1600m組が【2-4-1-24】で最多の7頭が馬券に絡んでおり、複勝率22.6%と好成績を収めています。

また、前走2100m組で連対している2頭はどちらも2016年チャンピオンズCの1・2着馬でした(いずれも前走JBCクラシック)。この年のJBCクラシックは今年と同じく2100mで行われていたので、今年の該当馬は要チェックと言えます。

 

 

【過去7年分】ダートGⅠ・JpnⅠでの勝利経験別成績

勝利経験	着別度数	勝率	連対率	複勝率
あり	7-4-4-34/49	14.3%	22.4%	30.6%
なし	0-3-3-54/60	0.0%	5.0%	10.0%

※海外ダートGⅠ含む

ダートGⅠ・JpnⅠでの勝利経験別成績で見ると、勝利経験がある馬は【7-4-4-34】で過去7年の勝利馬全てがこれに該当し、複勝率30.6%と経験のない馬と比べて好走が目立っています。

かなり大きな差が生まれているので、ひとつの指標として見ても良さそうです。

 

 

考察

チャンピオンズカップに関するデータをまとめました。馬券を買う際に参考にしたい重要だと思うことを下記に記載しておきますので、馬券の購入の際にご参考にしてみてくださいね。

 

 

1人気の信頼度はそこまで。7回中6回、8人気以下の馬が馬券に絡んでおり、伏兵の台頭には注意が必要で波乱が十分に考えられるレース。

 

[1]・[2]枠の複勝率が高く内枠が狙い目。枠番別で見ると[8]枠、馬番別で見ると[3番]・[6番]・[7番]・[10番]・[14番]・[15番]・[16番]は不振傾向。

 

好位のポジションを取れる先行力のある馬が狙い目。

 

出走数の多い3レースの中では前走JBCクラシック組が最も好走率が高い。前走マイルCS南部杯組は好相性なので、該当馬がいれば要チェック。

 

前走5人気以内または前走3着以内だった馬が好成績。

 

前走1600m組が好成績。今年に限ってはJBCクラシック組に注目。

 

ダートGⅠ・JpnⅠで勝利経験がある馬は好走が目立っている。