データ提示条件
- 天候は不問とする
- 馬場状態は不問とする
- 過去10年分のデータを提示
この記事の目次
阪神競馬場・芝3000m(内回り)コースが舞台のGⅠ・3歳限定戦です。
菊花賞は、皐月賞・日本ダービーと並ぶ三冠競争の3戦目となるレースで、“最も強い馬が勝つ”とされています。
過去クラシック牡馬3冠を達成した名馬は、「1941年 セントライト」「1964年 シンザン」「1983年 ミスターシービー」「1984年 シンボリルドルフ」「1994年 ナリタブライアン」「2005年 ディープインパクト」「2011年 オルフェーブル」「2020年 コントレイル」が三冠を成し遂げています。
今年は京都競馬場整備工事のため阪神競馬場で開催されますが、三冠競争の最終戦はどの馬に栄冠が輝くのか、注目の一戦です。
それでは、菊花賞の各種データを見ていきましょう。
例年、菊花賞は京都競馬場で開催されていますが、今年は1979年以来の阪神競馬場開催です。ですので、阪神での菊花賞データはありません。
全く別物のレースになる可能性はありますが、昨年までの京都競馬場で行われていた過去10年間のデータで検証します。
まずは、菊花賞が行われるコースを確認しましょう。コースの特徴を知ることは馬券を的中させるための必須条件です。下記より確認してみてください。
負担重量に関しては「馬齢(牡馬57kg・牝馬55kg)」となっています。
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1人気 | 6-0-2-2/10 | 60.0% | 60.0% | 80.0% |
| 2人気 | 0-3-0-7/10 | 0.0% | 30.0% | 30.0% |
| 3人気 | 2-0-2-6/10 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
| 4人気 | 0-2-0-8/10 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
| 5人気 | 1-2-1-6/10 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
| 6人気 | 0-0-1-9/10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
| 7人気 | 1-0-2-7/10 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
| 8人気 | 0-1-0-9/10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
| 9人気 | 0-1-0-9/10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
| 10人気 | 0-1-1-8/10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
| 11人気 | 0-0-0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 12人気 | 0-0-0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 13人気 | 0-0-1-9/10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
| 14人気 | 0-0-0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 15人気 | 0-0-0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 16人気 | 0-0-0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 17人気 | 0-0-0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 18人気 | 0-0-0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
【過去10年間】の単勝人気別成績は、上記表の通りです。1人気が【6-0-2-2】で昨年のコントレイルら過半数の6勝をあげ、勝率60.0%・複勝率80.0%と人気どおりの信頼度と言えます。以下、3人気が2勝、5・7人気が各1勝ずつあげています。
2・3着馬は下位人気まで幅広く分布していますが、11人気以下はほぼ馬券に絡んでいません。
配当面では、過去10年で3連単10万円以上が2回ありますが、ほぼ1人気が絡むので基本は堅め決着の多いレースと言えます。キセキが勝利した2017年は3連単55万馬券《1→10→13人気》だったように1人気からヒモ荒れするケースがあるので、人気薄にも要注意です。
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 2-0-1-17/20 | 10.0% | 10.0% | 15.0% | |
| 4-2-0-14/20 | 20.0% | 30.0% | 30.0% | |
| 1-0-0-19/20 | 5.0% | 5.0% | 5.0% | |
| 0-0-1-19/20 | 0.0% | 0.0% | 5.0% | |
| 0-2-3-15/20 | 0.0% | 10.0% | 25.0% | |
| 1-2-0-17/20 | 5.0% | 15.0% | 15.0% | |
| 2-3-4-21/30 | 6.7% | 16.7% | 30.0% | |
| 0-1-1-28/30 | 0.0% | 3.3% | 6.7% |
枠順別成績は、コースが違うので参考程度ですが、注目すべきなのが枠で、勝率・連対率・複勝率全てでトップの成績であり、このレースにおいては相性の良い枠と言えます。外の枠もトップの複勝率であることから、・枠が狙い目と言えるでしょう。
なお、馬番別で見ると[6番]・[8番]・[18番]は過去10年で一度も3着内に入っておらずかなりの不振傾向にあります。
また、阪神芝3000m(内回り)全レースの枠順成績(過去10年分)について詳しく書いている記事もありますので、下記より確認してみてください。
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 逃げ | 0-0-1-12/13 | 0.0% | 0.0% | 7.7% |
| 先行 | 4-5-3-26/38 | 10.5% | 23.7% | 31.6% |
| 差し | 5-4-5-66/80 | 6.3% | 11.3% | 17.5% |
| 追込 | 1-1-1-46/49 | 2.0% | 4.1% | 6.1% |
狙っていきたい脚質は「先行馬」です。勝率・連対率・複勝率全てでトップの成績で最も馬券に絡みやすい脚質となっています。
コースが違うので参考までに。
| 前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 新馬 | – | – | – | – |
| 未勝利 | – | – | – | – |
| 1勝 | 0-0-0-3/3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 2勝 | 0-1-4-36/41 | 0.0% | 2.4% | 12.2% |
| 3勝 | 0-0-0-6/6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| OPEN特別 | 0-0-0-1/1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| GIII | 1-0-0-4/5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
| GII | 9-9-6-98/122 | 7.4% | 14.8% | 19.7% |
| GI | 0-0-0-1/1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 地方 | 0-0-0-1/1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 海外 | – | – | – | – |
前走クラス別成績で見ると、出走頭数の多い前走GⅡ組が【9-9-6-98】で、3着以内馬30頭中24頭がこれに該当しています。この中で注目なのは神戸新聞杯組で【8-5-4-49】複勝率25.8%と好走が目立っており、毎年連対馬が出ています。この組の連対馬13頭は全て神戸新聞杯で3着以内に入っていました。なお4着以下だと【0-0-2-38】でした。
同じく前走GⅡ組の中で、セントライト記念組は【1-3-2-46】複勝率11.5%と神戸新聞杯組に差をつけられています。この組の3着以内馬6頭中5頭はセントライト記念で連対していました。唯一連対外で来たのは、2017年2着のクリンチャー(セントライト記念9着)です。
| 前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1着 | 6-1-5-41/53 | 11.3% | 13.2% | 22.6% |
| 2着 | 2-6-3-15/26 | 7.7% | 30.8% | 42.3% |
| 3着 | 2-2-0-17/21 | 9.5% | 19.0% | 19.0% |
| 4着 | 0-0-1-12/13 | 0.0% | 0.0% | 7.7% |
| 5着 | 0-0-1-15/16 | 0.0% | 0.0% | 6.3% |
| 6〜9着 | 0-1-0-32/33 | 0.0% | 3.0% | 3.0% |
| 10着〜 | 0-0-0-18/18 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走着順別成績で見ると、上位着順の好走が目立っています。特に3着以内だと【10-9-8-73】で3着以内馬30頭中27頭がこれに該当しており、複勝率27.0%もあるため、前走3着内馬は評価を上げても良さそうです。
対して、前走4着以下だった馬は【0-1-2-77】で複勝率3.8%とかなりの差が生まれているので、ここを基準に線引きすると分かりやすいかもしれません。
| 通算勝利数 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 5勝以上 | 3-0-0-0/3 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
| 4勝 | 3-0-1-9/13 | 23.1% | 23.1% | 30.8% |
| 3勝 | 1-4-7-76/88 | 1.1% | 5.7% | 13.6% |
| 2勝 | 3-5-2-55/65 | 4.6% | 12.3% | 15.4% |
| 1勝 | 0-1-0-10/11 | 0.0% | 9.1% | 9.1% |
通算勝利数別成績で見ると、5勝以上だった馬が【3-0-0-0】で勝率100.0%と出走すれば必ず勝利しています。4勝馬も複勝率が高いのですが、今年のメンバーは通算勝利数2〜3勝馬しか出走していません。
ですので2〜3勝馬で見ると【4-9-9-131】となっており、この中で前走JRA重賞において2・3着だった馬は【4-7-3-20】複勝率41.2%と好成績。対して、前走JRA重賞において1着だった馬は【0-0-0-4】と意外と奮っていないので注意が必要です。
| 東西 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 関東馬 | 1-0-2-46/49 | 2.0% | 2.0% | 6.1% |
| 関西馬 | 9-10-8-104/131 | 6.9% | 14.5% | 20.6% |
東西別成績で見ると、関西馬が関東馬を圧倒しており複勝率で見ても3倍以上の差がついているため、ここは関西馬を中心視したいところです。
なお、過去10年で毎年関西馬が2頭以上3着以内に入っています。
| キャリア | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 3戦 | 1-0-0-0/1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
| 4戦 | 0-0-0-7/7 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 5戦 | 1-0-0-6/7 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
| 6戦 | 4-2-0-19/25 | 16.0% | 24.0% | 24.0% |
| 7戦 | 2-1-5-25/33 | 6.1% | 9.1% | 24.2% |
| 8戦 | 1-5-4-29/39 | 2.6% | 15.4% | 25.6% |
| 9戦 | 1-1-0-30/32 | 3.1% | 6.3% | 6.3% |
| 10戦〜 | 0-1-1-34/36 | 0.0% | 2.8% | 5.6% |
キャリア別成績で見ると、6〜8戦の馬が【7-8-9-73】複勝率24.7%と高い好走率を残しています。
キャリア3戦で勝った2018年フィエールマンはデータ的に異例と言えるので、やはり6〜8戦の馬を中心視したいですね。
菊花賞に関するデータをまとめました。馬券を買う際に参考にしたい重要だと思うことを下記に記載しておきますので、馬券の購入の際にご参考にしてみてくださいね。
1人気は人気どおりの高い信頼度。基本は堅め決着の多いレースだが、1人気からのヒモ荒れパターンも。
前走神戸新聞杯で3着以内、前走セントライト記念で2着以内の馬が優秀。
前走3着以内だった馬が好成績。
通算勝利数2〜3勝馬で前走JRA重賞において2・3着だった馬は好走傾向。
関西馬が関東馬を圧倒。毎年関西馬が2頭以上3着以内に。
キャリア6〜8戦の馬を中心視したい。
