アンタレスSについて

阪神競馬場・ダート1800mコースが舞台のGⅢ・4歳以上別定戦です。

ダート界の強豪へ成長する馬が現れるのか、注目の一戦です。

 

それでは、アンタレスSの各種データを見ていきましょう。

 

 

前提条件

例年、アンタレスSは阪神競馬場で行われていますが、過去10年を遡ると2011年のみ京都競馬場で行われております。ですので、該当する1年は除外して、過去9年間のデータで検証します。

 

 

コースの特徴

まずは、アンタレスSが行われるコースを確認しましょう。コースの特徴を知ることは馬券を的中させるための必須条件です。下記より確認してみてください。

 

 

 

負担重量について

負担重量に関しては「別定 （56kg・牝馬2kg減）」となっています。

※2020年4月18日以降のGI競走（牝馬限定競走を除く）1着馬3kg増、牝馬限定GI競走・GII競走（牝馬限定競走を除く）1着馬2kg増、牝馬限定GII競走・GIII競走（牝馬限定競走を除く）1着馬1kg増

※2020年4月17日以前のGI競走（牝馬限定競走を除く）1着馬2kg増、牝馬限定GI競走・GII競走（牝馬限定競走を除く）1着馬1kg増（2歳時の成績を除く）

 

 

【過去9年分】単勝人気別成績

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
1人気	4-1-1-3/9	44.4%	55.6%	66.7%
2人気	1-2-2-4/9	11.1%	33.3%	55.6%
3人気	2-2-3-2/9	22.2%	44.4%	77.8%
4人気	0-0-0-9/9	0.0%	0.0%	0.0%
5人気	0-1-2-6/9	0.0%	11.1%	33.3%
6人気	2-1-0-6/9	22.2%	33.3%	33.3%
7人気	0-1-0-8/9	0.0%	11.1%	11.1%
8人気	0-0-1-8/9	0.0%	0.0%	11.1%
9人気	0-0-0-9/9	0.0%	0.0%	0.0%
10人気	0-0-0-9/9	0.0%	0.0%	0.0%
11人気	0-1-0-8/9	0.0%	11.1%	11.1%
12人気	0-0-0-9/9	0.0%	0.0%	0.0%
13人気	0-0-0-9/9	0.0%	0.0%	0.0%
14人気	0-0-0-9/9	0.0%	0.0%	0.0%
15人気	0-0-0-9/9	0.0%	0.0%	0.0%
16人気	0-0-0-9/9	0.0%	0.0%	0.0%

【過去9年間】の単勝人気別成績は、上記表の通りです。1人気が【4-1-1-3】で2018年のグレイトパールら最多の4勝をあげ、連対率55.6%・複勝率66.7%と高成績を残しています。注目すべきが3人気【2-2-3-2】で複勝率77.8%はトップの成績でかなりの信頼度です。1〜3人気の合計は【7-5-6-9】で連対率44.4%・複勝率66.7%と上位3人気は安定しています。続く4人気は全馬馬券外で不振傾向にありますが、5〜6人気も合計【2-2-2-12】で複勝率33.3%と上々の成績です。7人気以下は【0-2-1-87】で複勝率3.3%にとどまっており、比較的堅い決着のレースとなっています。

 

 

【過去9年分】枠順別成績

枠番	着別度数	勝率	連対率	複勝率
	1-1-1-15/18	5.6%	11.1%	16.7%
	0-3-4-11/18	0.0%	16.7%	38.9%
	0-0-1-17/18	0.0%	0.0%	5.6%
	1-1-1-15/18	5.6%	11.1%	16.7%
	5-0-0-13/18	27.8%	27.8%	27.8%
	1-2-1-14/18	5.6%	16.7%	22.2%
	1-0-1-16/18	5.6%	5.6%	11.1%
	0-2-0-16/18	0.0%	11.1%	11.1%

枠順別成績は、サンプルが少ないので何とも言えませんが、まず枠の勝ち星に目が止まります。【5-0-0-13】で一昨年のアナザートゥルースら5勝をあげ、勝率27.8%はかなり高い数字。しかし2・3着は一度もないので、勝つか負けるかがはっきりしている枠と言えます。次に注目すべきは枠で、勝ち星こそないものの【0-3-4-11】で複勝率38.9%は断トツトップの数字です。なお、枠は過去9年で一度も連対したことがなく不振傾向にあります。

また、阪神ダート1800m全レースの枠順成績(過去10年分)について詳しく書いている記事もありますので、下記より確認してみてください。

 

 

 

【過去9年分】脚質別成績

脚質	着別度数	勝率	連対率	複勝率
逃げ	0-2-0-7/9	0.0%	22.2%	22.2%
先行	5-5-2-20/32	15.6%	31.3%	37.5%
差し	3-2-5-45/55	5.5%	9.1%	18.2%
追込	1-0-2-45/48	2.1%	2.1%	6.3%

狙っていきたい脚質は「先行馬」です。コース形態から、スタート直後の急坂で先行争いが起きにくく、上った後はしばらくしてからずっと坂を下るため、勢いの付いた先行馬が有利でそのまま押し切るパターンが多いようです。さらに、前走の3コーナー通過順を見ると、7番手以内だった馬が【9-8-4-73】と連対馬18頭中17頭を占めており、連対率18.1%・複勝率22.3%は好成績と言えます。本競走の3コーナー通過順でも、7番手以内だった馬が【6-8-5-48】複勝率28.4%なので、前につけられる先行力がかなり重要であると言えます。

 

 

【過去9年分】前走クラス別成績

前走クラス	着別度数	勝率	連対率	複勝率
新馬	–	–	–	–
未勝利	–	–	–	–
1勝	–	–	–	–
2勝	–	–	–	–
3勝	0-0-0-12/12	0.0%	0.0%	0.0%
OPEN特別	2-0-1-20/23	8.7%	8.7%	13.0%
GIII	1-2-4-50/57	1.8%	5.3%	12.3%
GII	0-0-3-3/6	0.0%	0.0%	50.0%
GI	1-2-0-5/8	12.5%	37.5%	37.5%
地方競馬	5-5-1-20/31	16.1%	32.3%	35.5%

前走クラス別成績で見ると、前走地方競馬組が【5-5-1-20】で過半数の5勝をあげ、勝率16.1%・連対率32.3%と好成績を残しています。この組の好走馬11頭は名古屋大賞典組【4-3-0-6】複勝率53.8%か、ダイオライト記念組【1-2-1-6】複勝率40.0%から出ています。次に、前走GⅠ・GⅡ組が合計【1-2-3-8】複勝率42.9%と、格上のレースに出走していた馬には注目する必要がありそうです。また、前走3勝クラス組は馬券内に入ったことがなく不振傾向にあります。

 

 

【過去9年分】JRA重賞(ダート1800m以上)連対経験別成績

連対経験	着別度数	勝率	連対率	複勝率
あり	8-6-6-38/58	13.8%	24.1%	34.5%
なし	1-3-3-79/86	1.2%	4.7%	8.1%

JRA重賞(ダート1800m以上)連対経験別成績で見ると、連対経験のある馬が【8-6-6-38】で3着内馬全27頭中20頭を占めています。唯一勝利していない2019年も2・3着馬には該当馬が入ってきており、信頼度の高いデータと言えます。また、この経験があった馬が3人気以内に支持された場合は【7-4-4-4】で複勝率78.9%と好走率が大幅に上昇しています。

 

 

【過去9年分】年齢別成績

年齢	着別度数	勝率	連対率	複勝率
4歳	1-4-2-24/31	3.2%	16.1%	22.6%
5歳	6-1-1-20/28	21.4%	25.0%	28.6%
6歳	1-3-5-32/41	2.4%	9.8%	22.0%
7歳	0-1-1-26/28	0.0%	3.6%	7.1%
8歳	1-0-0-11/12	8.3%	8.3%	8.3%
9歳	0-0-0-4/4	0.0%	0.0%	0.0%

年齢別成績で見ると、5歳馬が【6-1-1-20】で2017年のモルトベーネら6勝をあげ、勝率21.4%・連対率25.0%とかなり高い数字を残しているので中心視したい年齢です。年齢が上がると成績も乏しくなっているので、4〜6歳馬から軸馬を探してみるのが良いのかもしれませんね。

 

 

考察

アンタレスSに関するデータをまとめました。馬券を買う際に参考にしたい重要だと思うことを下記に記載しておきますので、馬券の購入の際にご参考にしてみてくださいね。

 

 

上位3人気は合計で複勝率が66.7%と安定している。7人気以下は不振傾向にあり、比較的堅い決着のレース。

 

5枠の勝率が圧倒的。2枠は最も馬券に絡みやすい。3枠は不振傾向。

 

前走でも本競走でも3コーナー通過順が7番手以内の馬が好成績。先行力が重要となる。

 

前走地方競馬組の成績が良い(名古屋大賞典かダイオライト記念のみ)。前走格上のレースに出走していた馬は要注意。

 

JRA重賞(ダート1800m以上)連対経験があるとかなりの好走傾向。

 

5歳馬の成績が最も良く、中心視は4〜6歳馬から。