- 天候・馬場状態は不問とする
- 2020.09.13までのデータを提示
- セン馬は、牡馬に含む
やって参りました。そろそろおなじみの企画になってきたのではないでしょうか。
先日のレースが行われた際、あるネット競馬の掲示板にて「堀厩舎の牝馬を買うやつおるんや」という書き込みがありました。
これは、新馬戦の書き込みで2番人気に推されていた馬の掲示板です。芝の新馬戦は、過去3年では堀宣行厩舎が最も高い「勝率」を残しています。その時は、掲示板に乗りませんでしたが、新馬戦の「勝率」を見る限り普通に買っても良い馬券だったと思います。
ネット競馬の掲示板の書き込みからこれまでいくつか検証を行ってきましたが、正解と言えるものはこれまでなく書き手の感覚で書いているようなものが多く感じます。
しかし、書き込みが真実だとすれば的中率や回収率をあげるため自分の馬券予想に活かすべきです。今回の書き込みは、今まで調べていないポイントであるため事実ならば堀厩舎を買う場合にめちゃくちゃいかせる情報ではないでしょうか。
それでは、早速みていきたいと思います。
性別 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
牡馬・セン馬 | 110-64-52-309/535 | 20.6% | 32.5% | 42.2% |
牝馬 | 44-16-16-128/204 | 21.6% | 29.4% | 37.3% |
※これまで障害競争の経験はありませんので平地のみ
「勝率」こそ牝馬のほうが高い数値を残していますが、「連対率」「複勝率」に関しては牝馬よりも牡馬・セン馬が優れた成績を残しています。
牡馬・セン馬に及ばない数値はあるものの牝馬も立派な数値を残しているので検証の題材となっている言葉は当たらないと考えます。
性別 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
牡馬・セン馬 | 329-210-158-969/1666 | 19.7% | 32.4% | 41.8% |
牝馬 | 126-55-60-473/714 | 17.6% | 25.4% | 33.8% |
※これまで障害競争の経験はありませんので平地のみ
データのサンプル数を過去10年に増やしてみたら牝馬のほうの成績がかなり落ちました。「複勝率」に関しては、8%も落ちているのであながちあの言葉は間違えではないのかも知れませんね。
ただ、馬券として買えないほどの数値ではないのでその点は勘違いしないようにしましょう。
ダートを除いた芝のみに限定しているデータです。
性別 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
牡馬・セン馬 | 30-21-14-31/96 | 31.3% | 53.1% | 67.7% |
牝馬 | 15-3-4-20/42 | 35.7% | 42.9% | 52.4% |
※過去10年分のデータ
新馬戦かつ芝のレースという条件が加わり、過去3年分のデータではサンプル数が少なくなるので今回は過去10年分のデータです。やはり、牝馬の「勝率」は牡馬・セン馬よりも高いものの「連対率」「複勝率」では劣る成績になります。
おもしろいですね。
今回は、ネット掲示板の書き込みより「堀宣行厩舎は牝馬よりも牡馬が走るのか??」という検証を行いました。
今までは、掲示板に書かれている内容は検証によって否定してきたものが多数をしめていますが、今回はあながち間違ってもいないかなと思います。
ただ、「堀厩舎の牝馬を買うやつおるんや」という言葉は、強すぎた言い方ですね。確かに「連対率」「複勝率」は牡馬・セン馬に劣るという数値が出ていますがそれでも他の厩舎と比べても優秀な数値です。
決して、堀厩舎の牝馬が買えないというわけではなく、
が正解ではないでしょうか。