前回の【血統コラム】では、フランスの歴代リーディングサイアー見てみようということで過去10年分のフランスのリーディングサイアーについてみていきました。
今回のコラムでは、アメリカ(北米)の過去10年分の歴代リーディングサイアーを見ていきたいと思います。データを使った分析は続きのコラムでやるとして今回は、紹介のみになります。
引き続きこの【血統コラム】を読んで頂ければ、アメリカ(北米)で主流の血統が日本においてどのような結果を残せているかや馬券購入の際にも役立つ情報を提供できると思います。引き続き楽しみにして頂ければ嬉しいです。
この記事の目次
年月日 | 競馬場 | レース名 | 格 | 人気 | 着順 |
1999/07/21 | ナース | 未勝利 | 1人気 | 1着 | |
1999/08/29 | カラ | フューチュリティS | GIII | 1人気 | 1着 |
1999/09/18 | ロンシャン | サラマンドル賞 | GI | 1人気 | 1着 |
2000/04/09 | カラ | グラッドネスS | GIII | 1人気 | 1着 |
2000/05/06 | ニューマーケット | 英2000ギニー | GI | 1人気 | 2着 |
2000/05/27 | カラ | 愛2000ギニー | GI | 1人気 | 2着 |
2000/06/20 | アスコット | St.ジェームスパレスS | GI | 1人気 | 1着 |
2000/07/08 | サンダウン | エクリプスS | GI | 5人気 | 1着 |
2000/08/02 | グッドウッド | サセックスS | GI | 1人気 | 1着 |
2000/08/22 | ヨーク | 英国際S | GI | 1人気 | 1着 |
2000/09/09 | レパーズタウン | 愛チャンピオンS | GI | 1人気 | 1着 |
2000/09/23 | アスコット | クイーンエリザベスⅡS | GI | 1人気 | 2着 |
2000/11/04 | チャーチルダウンズ | ブリーダーズCクラシック | GI | 3人気 | 2着 |
Giant’s Causeway(ジャイアンツコーズウェイ)は、アメリカで生産され、アイルランドで調教された馬です。
現役時代は、13戦して9勝をあげた馬です。うち、GIは愛チャンピオンS含め6勝をあげました。全ての競争において馬券外となったことがなく連対すら外していないとんでもない馬です。
産駒は、世界を股にかける活躍を見せています。日本においても重賞馬4頭(※)を輩出している種牡馬ですが、2018年に残念ながら亡くなっています。
※アスターペガサス・エイシンアポロン・エーシンジーライン・スズカコーズウェイ
そのため、この馬の概要については割愛させて頂きます。2009年を参考にしてください。
年月日 | 競馬場 | レース名 | 格 | 人気 | 着順 |
1996/02/17 | ガルフストリーム | 未勝利 | 2人気 | 1着 | |
1996/03/16 | ガルフストリーム | 一般競走 | 1人気 | 4着 | |
1996/04/19 | キーンランド | 一般競走 | 3人気 | 1着 | |
1996/05/25 | アーリントンパーク | シェリダンS | GIII | 1人気 | 7着 |
1996/06/20 | チャーチルダウンズ | 一般競走 | 1人気 | 1着 | |
1996/08/07 | サラトガ | スクリーンキングS | 3人気 | 1着 | |
1996/08/24 | サラトガ | キングスビショップS | GII | 2人気 | 3着 |
1996/09/15 | ベルモントパーク | ジェロームH | GII | 2人気 | 2着 |
1996/10/19 | キーンランド | ファイエットS | GII | 3人気 | 2着 |
1996/11/30 | アケダクト | NYRAマイルH | GI | 5人気 | 5着 |
1997/06/04 | チャーチルダウンズ | 一般競走 | 1人気 | 2着 | |
1997/06/21 | チャーチルダウンズ | 一般競走 | 1人気 | 2着 | |
1997/07/26 | モンマスパーク | サルヴェーターマイルH | GIII | 1人気 | 1着 |
1997/08/23 | モンマスパーク | フィリップHアイズリンH | GII | 3人気 | 3着 |
1997/09/13 | ターフウェーパーク | ケンタッキーCクラシックH | GIII | 2人気 | 2着 |
1998/03/22 | フェアグラウンズ | ペレテリBCH | 2人気 | 4着 | |
1998/04/11 | キーンランド | コモンウェルスBCS | GII | 2人気 | 1着 |
1998/05/02 | チャーチルダウンズ | チャーチルダウンズH | GII | 1人気 | 1着 |
1998/05/25 | ベルモントパーク | メトロポリタンH | GI | 1人気 | 5着 |
1998/09/26 | ベルモントパーク | ヴォスバーグS | GI | 2人気 | 6着 |
1998/10/18 | キーンランド | フェニックスBCS | 1人気 | 5着 | |
1998/11/01 | チャーチルダウンズ | アクアクH | GIII | 2人気 | 1着 |
1998/11/28 | アケダクト | シガーマイルH | GI | 5人気 | 3着 |
Distorted Humor(ディストーテッドヒューマー)は、アメリカで生産された競争馬です。
現役時代は、23戦して8勝をあげた馬です。うち、GIは4戦していますが、勝ち鞍をあげることができなかった馬です。
引退の翌年、オーストラリア2シーズンの間だけ種牡馬となったが、競走馬となった93頭のうち74頭が勝ち上がるという脅威の数値を残しています。
日本においては、アイルハヴアナザーがDistorted Humor(ディストーテッドヒューマー)の血を引いており、祖父にあたります。
そのため、この馬の概要については割愛させて頂きます。2009年を参考にしてください。
年月日 | 競馬場 | レース名 | 格 | 人気 | 着順 |
2003/08/20 | サラトガ | 未勝利 | 6人気 | 5着 | |
2003/09/24 | ベルモントパーク | 未勝利 | 1人気 | 2着 | |
2003/10/09 | ベルモントパーク | 未勝利 | 1人気 | 1着 | |
2003/11/16 | チャーチルダウンズ | 一般競走 | 2人気 | 1着 | |
2004/01/01 | カルダー | トロピカルパークダービー | GIII | 2人気 | 1着 |
2004/02/21 | ガルフストリーム | パームビーチS | GIII | – | 1着 |
2004/04/30 | チャーチルダウンズ | アメリカンターフS | GIII | 1人気 | 1着 |
2004/06/12 | チャーチルダウンズ | ジェファーソンC | GIII | 1人気 | 2着 |
2004/07/10 | コロニアルダウンズ | ヴァージニアダービー | GIII | 2人気 | 1着 |
2004/08/14 | アーリントンパーク | セクレタリアトS | GI | 1人気 | 1着 |
2004/10/02 | ベルモントパーク | ターフクラシック招待S | GI | 2人気 | 1着 |
2004/10/30 | ローンスターパーク | ブリーダーズCターフ | GI | 1人気 | 2着 |
2005/07/04 | チャーチルダウンズ | ファイアークラッカーBCH | GII | 1人気 | 1着 |
2005/08/13 | アーリントンパーク | アーリントンミリオン | GI | 1人気 | 2着 |
Kitten’s Joy(キトゥンズジョイ)は、アメリカで生産された競争馬です。
現役時代は、14戦して9勝をあげた馬です。うち、GIはセクレタリアトSを含め2勝をあげています。
2004年にエクリプス賞を受賞しています。エクリプス賞は、日本でいう年度代表馬のようなもので、投票によって選出されます。
Kitten’s Joy(キトゥンズジョイ)産駒は、日本でいえばダッシングブレイズやジャンダルムが重賞を制しており有名どころではないでしょうか。
Kitten’s Joy(キトゥンズジョイ)は、デビューして2戦はダートでした。成績が見ての通り5着と2着です。しかし以降は芝競争に路線変更をし12戦して1度も連帯を外していません。産駒も芝の重賞馬を出しており、アメリカ(北米)血統だからといってダートと決めるのは早計で、産駒は芝レースのほうが良い成績を残しています。
年月日 | 競馬場 | レース名 | 格 | 人気 | 着順 |
2003/10/19 | デラウェアパーク | 未勝利 | 2人気 | 1着 | |
2003/11/15 | ローレル | ローレルフューチュリティ | GIII | 1人気 | 1着 |
2004/03/13 | ガルフストリーム | フロリダダービー | GI | 4人気 | 6着 |
2004/04/10 | アケダクト | ウッドメモリアルS | GI | 4人気 | 1着 |
2004/05/01 | チャーチルダウンズ | ケンタッキーダービー | GI | 3人気 | 9着 |
2004/09/06 | フィラデルフィア | ペンシルヴァニアダービー | GII | 1人気 | 9着 |
Tapit(タピット)は、アメリカで生産された競争馬です。
現役時代は、6戦して3勝をあげた馬です。うち、GIはウッドメモリアルSのみを制しています。
アメリカクラシック三冠の有力馬と見られていましたが、病気により前哨戦しか勝つことができませんでした。
日本においては、テスタマッタ・ラニ・ラビットランがこの産駒としては有名ではないでしょうか。テスタマッタは、2012年フェブラリーSの勝ち馬です。
そのため、この馬の概要については割愛させて頂きます。2014年を参考にしてください。
そのため、この馬の概要については割愛させて頂きます。2014年を参考にしてください。
年月日 | 競馬場 | レース名 | 格 | 人気 | 着順 |
1995/08/26 | サラトガ | 未勝利 | 1人気 | 1着 | |
1995/10/07 | ベルモントパーク | シャンペンS | GI | 3人気 | 4着 |
1995/10/28 | ベルモントパーク | ブリーダーズCジュヴェナイル | GI | 2人気 | 1着 |
1996/02/04 | ガルフストリーム | ハッチスンS | GII | 1人気 | 2着 |
1996/02/24 | ガルフストリーム | ファウンテンオブユースS | GII | 1人気 | 2着 |
1996/03/16 | ガルフストリーム | フロリダダービー | GI | 2人気 | 1着 |
1996/04/13 | アケダクト | ウッドメモリアルS | GII | 2人気 | 1着 |
1996/05/04 | チャーチルダウンズ | ケンタッキーダービー | GI | 1人気 | 5着 |
1996/05/25 | ベルモントパーク | ピーターパンS | GII | 1人気 | 2着 |
1996/07/13 | アーリントンパーク | サイテーションチャレンジ | 2人気 | 9着 | |
1996/11/30 | アケダクト | 一般競走 | 1人気 | 2着 | |
1997/01/19 | ガルフストリーム | オリンピックH | 1人気 | 1着 |
Unbridled’s Song(アンブライドルズソング)は、アメリカで生産された競争馬です。
現役時代は、12戦して5勝をあげた馬です。うち、GIはブリーダーズCジュヴェナイル・フロリダダービーの2勝をあげています。
日本においてもかなり産駒が走っていました。勝ち馬もかなり出ていますが、重賞を制した産駒はいません。
2013年に急性の神経症状が発症し、手の施しようがない状態であったため安楽死の措置が取られています。
そのため、この馬の概要については割愛させて頂きます。2013年を参考にしてください。
年月日 | 競馬場 | レース名 | 格 | 人気 | 着順 |
2007/10/21 | サンタアニタ | 未勝利 | 2人気 | 1着 | |
2007/11/22 | ハリウッドパーク | ハリウッドプレヴューS | GIII | 1人気 | 2着 |
2007/12/22 | ハリウッドパーク | キャッシュコールフューチュリティ | GI | 6人気 | 1着 |
2008/02/10 | サンタアニタ | サンヴィセンテS | GII | 1人気 | 2着 |
2008/10/25 | サンタアニタ | ダマスカスS | 2人気 | 1着 | |
2008/12/26 | サンタアニタ | マリブS | GI | 1人気 | 2着 |
Into Mischief(イントゥミスチーフ)は、アメリカで生産された競走馬です。
現役時代は、6戦して3勝をあげた馬です。うち、GIはキャッシュコールフューチュリティを制しています。
故障により種牡馬入りが早く、自身の競争成績は乏しいものの見栄えの良い馬体が高評価を得た馬です。
日本にも少なからずInto Mischief(イントゥミスチーフ)の産駒が入ってきていますが、主にダート路線で勝ち鞍をあげており勝ち上がり率もかなり高めです。
アメリカ(北米)での歴代リーディングサイアーを紹介という形で2009年~2019年までにリーディングサイアーをとった種牡馬を見ていきました。
ヨーロッパに比べれば、アメリカ(北米)のほうが馴染みのなかった種牡馬の名前もあったのではないでしょうか。ただ、日本にもアメリカでの主流な血統が入ってきているのも事実なので少しでも血統の特徴を捉え馬券購入に生かすようにしていきましょう。
アメリカ(北米)の血統は、詳しくない人からしたら一括りにダートに強い血統というイメージが強いでしょう。しかし、Kitten’s Joy(キトゥンズジョイ)のように芝のほうが適性がある馬も少なからずいるので今後血統コラムでゆっくり見ていくことにしましょう。
ということで今回は紹介だけといった形でしたが、日本において北米の血統はどうなのかといった血統コラムも配信していくので引き続きご覧いただけたらと思います。
それでは、血統コラムでまたお会いしましょう。