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【血統コラム】Sadler’s Wells(サドラーズウェルズ )から見る血統分析

前回の【血統コラム】でイギリスのリーディングサイアーであるGalileo(ガリレオ)を見ていきましたが、今回はその父であるSadler’s Wells(サドラーズウェルズ )から見ていきたいと思います。

 

Sadler’s Wells(サドラーズウェルズ )の残した欧州の実績は語るまでもありません。偉大の血が欧州競馬を席巻しています。

 

日本産で言えば、「グッドタイミング(1996)」の父がSadler’s Wells(サドラーズウェルズ )となりますが、自身の実績は乏しく産駒も5頭しかおらずいずれも地方競馬に出走した馬なのでここでは割愛したいと思います。

 

父父になりますが、Sadler’s Wells(サドラーズウェルズ )のサイアーラインを持つ種牡馬では、「メイショウサムソン」「テイエムオペラオー」「シングンオペラ」がいます。

 

父父父となると「ローエングリン」。更に父父父父となると「ロゴタイプ」がいます。

 

 

凱旋門賞歴代優勝馬

 

表の一番右(血統)は、サイアーラインにサドラーズウェルズがいるかどうかです。サドラーズウェルズの父がノーザンダンサーですが、ノーザンダンサーの血が入っていてもサドラーズウェルズがなければ × としています。その他の血に関しても同様です。サドラーズウェルズの血が入っているかどうかだけです。

 

年度 馬名 血統
2009年 Sea the Stars

(シーザスターズ)

×
2010年 Workforce

(ワークフォース)

×
2011年 Danedream

(デインドリーム)

×
2012年 Solemia

(ソレミア)

2013年 Treve

(トレヴ)

2014年 Treve

(トレヴ)

2015年 Golden Horn

(ゴールデンホーン)

×
2016年 Found

(ファウンド)

2017年 Enable

(エネイブル)

2018年 Enable

(エネイブル)

2019年 Waldgeist

(ヴァルトガイスト)

 

過去10年分の凱旋門賞の歴代優勝馬ですが、7/10でサドラーズウェルズの血が入っています。2013年・2014年のトレヴ、記憶に新しい2017年・2018年のエネイブルの連覇も含みますが凄まじい血統です。

 

日本からは2006年のディープインパクト、2012年・2013年のオルフェーヴルが活躍しました。オルフェーヴルに関しては、2012年に日本勢悲願の凱旋門賞制覇にクビ差で負けてしましたよね。

 

欧州では、大種牡馬であるノーザンダンサーの血を受け継ぐサドラーズウェルズ系とダンジク系が主流血統として君臨していますが、世界で最も権威のあるレースと言われる凱旋門賞をこれだけ勝っていればうなずけます。

 

日本勢が凱旋門賞で悲願を果たすためには、日本で活躍でき且つ欧州のタフな馬場にも対応できる馬を生産する必要があるのでハードルとしてはかなり高いものがあります。

 

 

日本におけるサドラーズウェルズ系の成績

Opera House(オペラハウス)

オペラハウスは、イギリスの競争馬です。引退後、日本で種牡馬となりましたが成功例です。

 

GI馬を2頭輩出しており、その2頭「メイショウサムソン」「テイエムオペラオー」でGIを14勝ですからね。障害も含めるとGI馬は4頭になります。

 

オペラハウスに関しては、日本での競争成績がないためデータは掲載しません。ご了承ください。

 

 

メイショウサムソン

オペラハウスを父に持つ、メイショウサムソンは27戦して9勝をあげた馬です。うちGI競争は、4勝をあげています。

 

2006年には、「皐月賞」「東京優駿」の優勝馬で三冠を目指した「菊花賞」では4着でした。その年の成績によりJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞しています。また、メイショウサムソンは2008年に凱旋門賞に挑戦しましたが10着に敗れています。

 

 

メイショウサムソン 競馬場別成績


  • 札幌競馬場 : 出走機会なし
  • 函館競馬場 : 出走機会なし
  • 福島競馬場 : 出走機会なし
  • 新潟競馬場 : 出走機会なし
  • 東京競馬場 : 2-1-1-2/6(勝率 : 33.3%)
  • 中山競馬場 : 2-0-0-3/5(勝率 : 40.0%)
  • 中京競馬場 : 1-1-0-0/2(勝率 : 50.0%)
  • 京都競馬場 : 1-2-0-2/5(勝率 : 20.0%)
  • 阪神競馬場 : 2-2-0-1/5(勝率 : 40.0%)
  • 小倉競馬場 : 1-1-1-0/3(勝率 : 33.3%)

 

出走があった競馬場に関しては全ての競馬場で1着になっています。そのため、競馬場による特徴(瞬発力がいるコース、パワーがいるコース)など根拠が見つけることは難しいです。

 

後半3Fに上り(急坂が待ち構えている競馬場)は、瞬発力よりもスタミナやパワーが求められることが多く中山・中京・阪神・福島競馬場などはどちらかと言うと欧州血統が活躍しそうな競馬場と思っています。

 

パワーが求められそうな中山・中京・阪神競馬場において中京と阪神では馬券を外していませんが、中山では3度も馬券外となっており明確なことは言えませんが、距離や芝の荒れ具合なども関係あると思いますが気掛かりな点の1つです。

 

※備考

中山で3度馬券外となっているのは、いずれも有馬記念(距離2500m)である。

 

 

東京競馬場 : 2-1-1-2/6 上り3F


  • 1位 : 0-0-0-0/0
  • 2位 : 1-1-1-0/3
  • 3位 : 1-0-0-0/1
  • それ以外 : 0-0-0-2/2

 

東京競馬場に関しては、長い直線が最後にありその中で上り坂もあります。ここでは、書きませんがこの長い直線から瞬発力勝負になりがちと思われていますが、中盤にラップ差があることが特徴で中盤に速くなっても上りが落ちないという持久力が求められることが多いです。

 

メイショウサムソンのラップタイムを詳しく分析すれば分かることですが、欧州ならではの持久力が生きたのではないでしょうか。ラスト3Fの上りは、2位や3位が計4回あり欧州の持久力が生きた結果成績を残せたように思えます。

 

 

中山競馬場 : 2-0-0-3/5 上り3F


  • 1位 : 0-0-0-0/0
  • 2位 : 1-1-1-0/3
  • 3位 : 1-0-0-0/1
  • ~5位 : 2-0-0-0/2
  • それ以外 : 0-0-0-3/3

 

中山競馬場に関しては、ゴール前に急激な坂があるコースで瞬発力よりも持続できるパワーが必要なコースだと思います。

 

メイショウサムソンは中山競馬場では速い上りが使えていません。しかし、それでもある程度先行することで他馬が沈んでいく中持ち前のパワーで踏ん張れたのではないでしょうか。勝ち馬となったのは、2006年フジTVスプリングステークス(芝1800m)・2006年皐月賞(芝2000m)です。逆に馬券外となったものは、有馬記念(芝2500m)です。今までの上りを見ると、距離が伸びることにより更に上りの足が使えずにパワーがある血統といえど沈んでいってしまったのではないでしょうか。推測や結果論の類になりますが、中山の芝2500mはいくらパワーがある血統でも厳しいのではないかなと思います。

 

 

中京競馬場 : 1-1-0-0/2 上り3F


  • 1位 : 1-0-0-0/1
  • 2位 : 0-0-0-0/0
  • 3位 : 0-0-0-0/0
  • ~5位 : 0-0-0-0/0
  • それ以外 : 0-1-0-0/1

 

中京競馬場に関しては、ラスト3Fに上り坂があるコースで、パワーが必要なコースだと思います。

 

メイショウサムソンは、2着に敗れた神戸新聞杯では行きたがる面があったりと最後にバテてヨレてしまったためラスト3Fの上りはかなり遅かったがそれでも2着を確保しました。勝ち馬のドリームパスポートが強かったのもありますが、折り合いがついていればというレースでした。他のサイアーラインにサドラーズウェルズを持つ馬も中京競馬場の成績を見ていけば更に精度が上がると思いますが中京競馬場は血統的に相性が良いと考えます。

 

 

京都競馬場 : 1-2-0-2/5 上り3F


  • 1位 : 0-0-0-0/0
  • 2位 : 0-1-0-0/1
  • 3位 : 0-0-0-0/0
  • ~5位 : 1-1-0-1/3
  • それ以外 : 0-0-0-1/1

 

京都競馬場に関しては、中盤に約4mもの高低差があります。しかし、それを越えればゴールまではほぼ平坦です。更に言えば中央4場の中で軽い芝の割合がもっとも高い競馬場とも言われ、重馬場巧者は苦戦を強いられることがしばしば見受けられます。

 

メイショウサムソンは、競争馬時代に京都競馬場では5度出走しており内3度は馬券に絡んでいます。ラスト3Fの上りが使えていないのは、上記を見て貰えば分かると思います。京都競馬場では、芝1800mと芝3000mが4着と馬券外になっており、きさらぎ賞(芝1800m)・天皇賞春(芝3200m)で1着1回、2着2回となっています。

 

中盤に坂こそあれど、それを越えればほぼ平坦なコースかつ軽い芝のため結果を残しているので一概には断言できませんが相性は良くないコースだと思います。他馬の持久力が落ちるような長い距離のほうが結果から見てチャンスはあると思います。

 

 

阪神競馬場 : 2-2-0-1/5 上り3F


  • 1位 : 1-1-0-0/2
  • 2位 : 1-0-0-0/1
  • 3位 : 0-0-0-0/0
  • ~5位 : 0-1-0-0/1
  • それ以外 : 0-0-0-1/1

 

阪神競馬場に関しては、緩やかな坂を下っていき最後ゴール前に急坂が待ち構えているコースです。最後の坂で沈んでいかないためにもパワーが必要な競馬場だと言えます。更に言えば中央4場の中で重い芝の割合がもっとも高い競馬場とも言われ、京都競馬場とは打って変わって重馬場巧者には有利な競馬場でもあります。

 

メイショウサムソンは、競争馬時代に阪神競馬場では5度出走しており内4度は馬券に絡んでいます。血統的にも相性の良い競馬場だと思います。

 

一度6着に敗れていますが、理由は分かりません。休み明けでしたが、仕上がっていたとのことなのでどうなのでしょうか。

 

 

小倉競馬場 : 1-1-1-0/3/5 上り3F


  • 1位 : 1-1-0-0/2
  • 2位 : 1-0-0-0/1
  • 3位 : 0-0-0-0/0
  • ~5位 : 0-1-0-0/1
  • それ以外 : 0-0-0-1/1

 

小倉競馬場に関しては、スタートから登り坂を終えればあとはゴールまでほぼ下り坂なのでスピードがつきやすいです。なので、芝質は比較的重めですがスピードや瞬発力がなければキレ負けしてしまうようなコースです。血統的に相性は良くないと思います。

 

メイショウサムソンは、小倉競馬場で馬券外となったことがありませんがいずれも新馬・未勝利戦と下級条件なので相手関係が楽だったことも大きいはずです。上の条件では走っていないので何とも言えませんが、上の条件でもしやっていたらキレ負けしているのではないでしょうか。サイアーラインにサドラーズウェルズ がいる他の馬で見ればある程度は分かると思います。

 

 

まとめ

サイアーラインにサドラーズウェルズ系がある馬で血統分析していきました。

 

と言っても、実質メイショウサムソンしかしていません。この記事に追記するという形で情報を追加していく予定です。

 

予定しているのは、サドラーズウェルズが父父にいる「テイエムオペラオー」。更に父父父にいる「ローエングリン」です。他の馬もピックアップして更にデータを増やしたいと思っています。

 

面白いかは分かりませんが、引き続きお付き合いください。それでは、次回の【血統コラム】にてお会いしましょう。

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