府中牝馬ステークスについて

東京競馬場・芝1800mコースが舞台のGⅡ・3歳以上牝馬限定戦です。

エリザベス女王杯の前哨戦として定着しており、秋の女王決定戦へ名乗りを上げるのはどの馬なのか注目の一戦です。なお、勝利馬にはエリザベス女王杯への優先出走権が与えられています。

 

それでは、府中牝馬ステークスの各種データを見ていきましょう。

 

 

コースの特徴

まずは、府中牝馬ステークスが行われるコースを確認しましょう。コースの特徴を知ることは馬券を的中させるための必須条件です。下記より確認してみてください。

 

 

 

負担重量について

負担重量に関しては「別定(3歳52kg・4歳以上54kg)」となっています。

※2020年10月17日以降のGI競走1着馬2kg増、GII競走1着馬1kg増

※2020年10月16日以前のGI競走1着馬1kg増（2歳時の成績を除く）

 

 

【過去10年分】単勝人気別成績

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
1人気	1-3-2-4/10	10.0%	40.0%	60.0%
2人気	0-2-3-5/10	0.0%	20.0%	50.0%
3人気	1-0-1-8/10	10.0%	10.0%	20.0%
4人気	3-1-0-6/10	30.0%	40.0%	40.0%
5人気	2-2-1-5/10	20.0%	40.0%	50.0%
6人気	0-1-0-9/10	0.0%	10.0%	10.0%
7人気	1-0-2-7/10	10.0%	10.0%	30.0%
8人気	0-0-1-9/10	0.0%	0.0%	10.0%
9人気	0-1-0-8/9	0.0%	11.1%	11.1%
10人気	1-0-0-8/9	11.1%	11.1%	11.1%
11人気	1-0-0-8/9	11.1%	11.1%	11.1%
12人気	0-0-0-8/8	0.0%	0.0%	0.0%
13人気	0-0-0-8/8	0.0%	0.0%	0.0%
14人気	0-0-0-5/5	0.0%	0.0%	0.0%
15人気	0-0-0-4/4	0.0%	0.0%	0.0%
16人気	0-0-0-3/3	0.0%	0.0%	0.0%
17人気	0-0-0-2/2	0.0%	0.0%	0.0%

【過去10年間】の単勝人気別成績は、上記表の通りです。1人気が【1-3-2-4】で2018年のディアドラが1勝したのみですが、複勝率60.0%とそこそこの成績。以下、4人気が3勝、5人気が2勝、3・7・10・11人気が各1勝ずつあげています。(10人気での勝利馬は2012年のマイネイサベルで、11人気での勝利馬は2015年のノボリディアーナです)

2・3着馬は9人気までにおさまっており、12人気以下は1度も馬券に絡んだことがありません。

配当面では、過去10年で3連単10万円以上が3回あり、伏兵の激走次第では波乱含みもあるレースと言えます。

 

 

【過去10年分】枠順別成績

枠番	着別度数	勝率	連対率	複勝率
	0-2-0-12/14	0.0%	14.3%	14.3%
	0-1-1-12/14	0.0%	7.1%	14.3%
	0-2-2-11/15	0.0%	13.3%	26.7%
	4-1-0-13/18	22.2%	27.8%	27.8%
	0-0-2-15/17	0.0%	0.0%	11.8%
	0-1-1-17/19	0.0%	5.3%	10.5%
	4-0-0-15/19	21.1%	21.1%	21.1%
	2-3-4-12/21	9.5%	23.8%	42.9%

枠順別成績は、サンプルが少ないので何とも言えませんが、まず注目すべきなのが枠で、複勝率42.9%は圧倒的トップの成績であり、このレースにおいては相性の良い枠と言えます。隣の枠も最多の4勝していることから、外枠が狙い目と言えるでしょう。

コース形態的には「スタートから2コーナーを斜めに横切って向正面に入る造りで、スタートから2コーナーまでの距離が約160mしかないため、外枠が非常に不利なコース形態」と言えますが、内枠からの勝利馬は無しであまり奮っておらず、このレースに限っては・枠 or 外の・枠が良さそうです。

なお、馬番別で見ると[9番]・[16番]は過去10年で一度も3着内に入っておらずかなりの不振傾向にあります。

また、東京芝1800m全レースの枠順成績(過去10年分)について詳しく書いている記事もありますので、下記より確認してみてください。

 

 

 

【過去10年分】脚質別成績

脚質	着別度数	勝率	連対率	複勝率
逃げ	1-0-0-9/10	10.0%	10.0%	10.0%
先行	3-3-3-24/33	9.1%	18.2%	27.3%
差し	2-5-3-45/55	3.6%	12.7%	18.2%
追込	4-2-4-29/39	10.3%	15.4%	25.6%

狙っていきたい脚質は「先行馬」です。連対率・複勝率がトップの成績で最も馬券に絡みやすい脚質となっています。

基本的には、直線が長いため末脚勝負になる事が多く、差し・追込み馬が有利な傾向にありますが、結局は毎年ペースや展開に大きく左右されるので、立ち回りやすい好位のポジションを取れる先行力のある馬を狙っていきたいですね。

 

 

【過去10年分】前走距離別成績

前走距離	着別度数	勝率	連対率	複勝率
1400m	0-0-0-3/3	0.0%	0.0%	0.0%
1600m	1-4-5-35/45	2.2%	11.1%	22.2%
1700m	0-0-0-2/2	0.0%	0.0%	0.0%
1800m	5-5-3-28/41	12.2%	24.4%	31.7%
2000m	4-1-2-33/40	10.0%	12.5%	17.5%
2200m	0-0-0-4/4	0.0%	0.0%	0.0%
2500m	0-0-0-1/1	0.0%	0.0%	0.0%
2600m	0-0-0-1/1	0.0%	0.0%	0.0%

前走距離別成績で見ると、今回と同距離の前走1800m組が【5-5-3-28】で近3年連続で勝ち馬が出ており、連対率24.4%・複勝率31.7%と好成績を収めています。そして、勝った5頭はいずれも前走で5人気以内に支持され、5着以内に入線していました。

なお、3着以内馬は全て前走1600m〜2000mのレースを使われていました。

 

 

【過去10年分】前走人気別成績

前走人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
1人気	3-3-4-12/22	13.6%	27.3%	45.5%
2人気	0-2-1-12/15	0.0%	13.3%	20.0%
3人気	2-1-2-9/14	14.3%	21.4%	35.7%
4人気	2-1-1-7/11	18.2%	27.3%	36.4%
5人気	1-0-0-8/9	11.1%	11.1%	11.1%
6〜9人気	2-2-2-35/41	4.9%	9.8%	14.6%
10人気〜	0-0-0-23/23	0.0%	0.0%	0.0%

※前走海外レースはカウントしていません。

前走人気別成績で見ると、前走1人気馬が【3-3-4-12】複勝率45.5%でトップの成績を残しています。

また前走上位人気の好走が目立っており、特に4人気以内だと【7-7-8-40】複勝率35.5%もあるため、前走4人気以内馬は評価を上げても良さそうです。

対して、前走5人気以下だった馬は【3-2-2-66】で複勝率9.6%とかなりの差が生まれているので、ここを基準に線引きすると分かりやすいかもしれません。

 

 

【過去10年分】前走着順別成績

前走着順	着別度数	勝率	連対率	複勝率
1着	4-2-3-17/26	15.4%	23.1%	34.6%
2着	3-0-1-11/15	20.0%	20.0%	26.7%
3着	0-3-1-9/13	0.0%	23.1%	30.8%
4着	0-2-2-8/12	0.0%	16.7%	33.3%
5着	1-0-0-10/11	9.1%	9.1%	9.1%
6〜9着	0-3-3-27/33	0.0%	9.1%	18.2%
10着〜	2-0-0-25/27	7.4%	7.4%	7.4%

前走着順別成績で見ると、上位着順の好走が目立っています。特に4着以内だと【7-7-7-45】複勝率31.8%もあるため、前走4着内馬は評価を上げても良さそうです。

対して、前走5着以下だった馬は【3-3-3-62】で複勝率12.7%とかなりの差が生まれているので、前走人気別成績と同じように、ここを基準に線引きすると分かりやすいかもしれません。

 

 

【過去10年分】キャリア別成績

キャリア	着別度数	勝率	連対率	複勝率
21戦以下	10-9-9-73/101	9.9%	18.8%	27.7%
22戦以上	0-1-1-34/36	0.0%	2.8%	5.6%

キャリア別成績で見ると、21戦以下かどうかで線引きするとかなりの差が生まれます。

21戦以下の馬が【10-9-9-73】で過去10年の3着以内馬30頭中28頭がこれに該当しており、複勝率27.7%と高い。対して、22戦以上になると複勝率5.6%と苦戦が目立ちます。

 

 

考察

府中牝馬ステークスに関するデータをまとめました。馬券を買う際に参考にしたい重要だと思うことを下記に記載しておきますので、馬券の購入の際にご参考にしてみてくださいね。

 

 

1人気は人気の割に信頼度はそこまで。基本は上位決着だが、伏兵の激走次第では波乱含みも。

 

[8]枠が好成績で相性の良い枠。馬番で見ると[9番]・[16番]は過去10年で一度も3着内に入っておらず、かなりの不振傾向。

 

好位のポジションを取れる先行力のある馬が狙い目。

 

今回と同距離の前走1800m組が優秀。

 

前走4人気以内または前走4着以内だった馬が好成績。

 

キャリア21戦以下の馬の好走率がかなり高い。